すかしたフィルター

頭の中ってごちゃごちゃしてるよね。

文系だけど社会人1年目で応用情報技術者に受かったので勉強法を書いてく。

お疲れ様です。モロヅミです。

ばりばりの文系の自分がどうやって1年目で応用情報に受かったか、書いていきたいと思います。

 前提として

ちょっとだけ、自分の話をします。僕はいま社会人3年目で、とあるIT企業で働いています。僕が応用情報に受かったのは、2年前の秋、2014年のことです。

なんにも知らないまま会社に入り、会社で資格を取りなさいよ、といわれ、「とったら資格手当出るよ」という甘い響きに誘われて資格を目指すこととなりました。

勉強や運動でもなんでも、モチベーションが大事というのはよく聞く話ですが、実際その通りだと思います。

勉強がすきですきでたまらない、という人はなかなかいませんからね。

その点、自分にとってのニンジンは分かりやすいものでした。

それこそ目の色を変えて(もちろん金色に)勉強に励みました。

この記事は、そんなニンジンを手にしたい皆さんの助けになりたい、といった目的で書かれました。

 

どうしたら「受かる」のか

試験というのもはどういった人が「受かる」んでしょうか。

理系の人?現場でばりばり働いている人?はたまた学生でしょうか?

 

答えは簡単で、「試験で一定以上の点数を取った人」です。

当たり前ですが、つきつめるとそういうことです。

試験の性格上、一定以上の点数をとれる人の中に「実務経験者」や「理系出身者」が増えてしまうのは仕方ないですが、点さえとることができれば誰でも受かることができます。

受けて受かるかどうかは、過去問を解けば分かります。

情報処理の過去問はかなりよく作られていて、毎年の合格率はほぼ一定です。(平成27年の合格率は21%)

解いたことのない最新一回分の過去問を解いてみればだいたいわかります。もちろんばらつきはありますし、得手不得手の分野もありますから一概にはいえませんが、

「未知の過去問に対して時間内に回答を終え、80%の問題を正答できる」人が、「受かる」人間であると言えます。

この状態になることがこの試験勉強のゴールです。

勉強の方針として

いいから過去問だ!

午前に関しては、過去問がすべてといっても過言ではないです。

過去10回分、午前問題が80×10=800問あります。

このすべての内容を理解して、記憶することができれば、応用情報は受かります。

というのは、応用情報の試験は過去問がそっくり使われたり、類題として出てくる、というパターンが多いからです。実際に解いた感覚として、選択肢も同じ問題が25%くらいは出てたと思いますし、似たような問題が多数出ます。

もっといえば、800問の選択肢の4択について全部説明できるのが理想です。

800問×4択=3200です。3200のキーワードを覚えればいいのです。とはいっても同じ問題がいっぱい出ますし、計算問題もあるので、本当に覚えるのはその半分くらいでしょうか。1600単語について説明できれば受かります。いや、説明はできなくても問題を読んで回答できればいいのです。

物量が多くて大変ですが、これは理想としての話です。ここまで勉強すれば受かる、というラインを知っておきましょう。

これはどんな試験でも言えると思いますが、全体の物量としてどのくらい覚えればいいのかというのを意識しておくと、先が見えて勉強がしやすくなります。

また、どんな資格試験でもそうですが、努力した人が必ず受かるように設定されています。過去問10回分を完璧に暗記している人が落ちるような試験は、問題が悪すぎます。(とはいっても記述式や、実技が求められる試験ではなかなかそうもいかないようですが)

参考書

さて、これから過去問をやっていくのですが、参考書として以下をおすすめします。

 

 

 

情報処理教科書 応用情報技術者 テキスト&問題集 2016年版

情報処理教科書 応用情報技術者 テキスト&問題集 2016年版

 

 平成28年度【春期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)

 こちらのパーフェクトラーニングは午前の解説もありますが、午後の解説が素晴らしいのでおすすめです。というか、午後の解説を載せてる参考書が少ないので、これは買っておいたほうがいいです。

こういった参考書は専門書なので、高いです。また買う人はそれなりに勉強を頑張りたい人なので値下げもあんまりありません。

そこで、前年度や前々年度のバージョンを買うと安く抑えられます。

確か自分はAmazonで2年前の版を500円くらいで買いました。

 

 現時点で800円でした。ブックオフ等でも年度が古いものは安くなっているので、あまりお金をかけたくない人はこいういうものを狙ってみてもいいです。

ITの世界が日進月歩といっても、基本的な部分は変わりませんので、内容についてはさほど変わりません。

新しい概念が含まれる問題は2、3問くらいです。

教科書も前年度のものでも構いません。教科書の範囲から出題されますので、こちらもそろえておいたほうがいいです。

アウトプット勉強法

肝心の勉強法ですが、とにかく「問題を解く」ことに重きをおいてください。教科書を読むことから始める人がいますが、個人的にはそれよりも問題を解いたほうが早いです。

自分が初めて過去問を解いた時は、正答率25%でした。4択ですから「確率通りだ」と思ったことを覚えています。

はじめはそれでいいので、とにかく間違えた問題を覚えていくのが重要です。

ここで大切なのがやり直しです。

間違えた問題ごと覚えていくようにしていきます。

  • 間違えた問題文をノートに書く。
  • 正解の語句の解説を書く
  • 正しい説明はどれか、という問題なら選択肢を丸写しする。
  • 知らない単語が出てきたら教科書で確認する。

という作業を繰り返しやりました。

過去問題集が問題演習で、教科書は専門用語を引くための辞書のような形で使っていました。

はっきり言ってこのやり直しはとっても時間がかかります。

初めのうちは一回の過去問に対して2時間から3時間くらい平気でかかります。この作業がちょっとつらいのですが、だんだん覚えることが減ってくるので、効率が良くなってきます。

やり直しに時間がかかるので、一回分を40問ずつに分けてやったりもしてました。

解く→やり直し(暗記)→解く→やり直し(暗記)という流れです。

 だいたい3回目か4回目くらいから問題の言っていることが分かるようになりますのでそうなってきたら少しずつやり直しの時間が減ってきます。

何回分かを解いてやり直しをやって慣れてきたと感じたら、過去に解いたことのある回をもう一度やってみましょう。

一度解いた過去問をもう一度解くと、きっちりやり直しをした後なので問題の解き方が分かってきます。2度目に間違えてしまったところはノートを読み返してもいいですし、もう一度問題ごとノートに書き写してもいいです。

あとはひたすらやり直しをするだけです。

過去10回分くらいをひたすらやっていけばだんだんとできるようになっていきます。

最近の問題からやっていくのが順当ですが、一番新しい2回くらいは後に取っておくと、直前模試のように使えて自分の実力を測ることができます。

計算問題について

計算が苦手な人はここでかなり苦しめられるかもしれません。正直自分はそこまででもなかったから申し訳ないがあんまり力になれない・・・。

とはいえ、それじゃあんまりなので少しだけ。

ほかの午前問題はキーワードを暗記するものだと言いましたが、計算問題はちょっと違います。ベン図だのビットだの素因数分解だのSQLが出てきます。

これらに関しては教科書を先に読んだり、解説を見ながら何回も解いたりして慣れていくほかありません。計算問題はつまづきやすいので、正答率にはこだわらずに5割くらいを目指してほかで挽回するという心持ちでもいいかもしれません。

計算問題が5問しかできなくても他で9割近い正答率をたたき出せば合格できますからね・・・。

 また過去問を解くときは計算問題は後回しにしてやり直しをしたり、割合を考えて勉強するとテンションを下げずに勉強ができます。

でも、応用情報を受けるという人はこれからプログラミングの世界に入って行くのですから、計算問題の概念は勉強しておいて損はないです。

それから、計算問題が苦手でも問題を解くのはやめないでください。なぜなら、本当に過去問と同じ問題、同じ選択肢が出るからです。「あっこれ見たことある・・・解き方分からないけど答えは”ウ”だ・・・!」なんてことがざらにあります。

午後問題

ここまでは午前の選択問題の話でした。ここからは午後の話です。

f:id:morojun:20160424161647p:plain

http://www.tac-school.co.jp/kouza_joho/joho_apsyutudaikousei.html

IPA(情報処理を運営してる団体)からの転載です。27年秋から選択問題の選び方が変わったようですね。

午後問題は記述式で、数も範囲もけっこう広いので勉強するのが難しいです。正直自分も午後はあまり手が回りませんでした。

上の表を見てもらえば分かりますが、セキュリティの問題が必須で、後は10題から4題を選択できます。

午後の場合、過去問をいくら解いても同じ問題が出ることはありませんから、午前ほどは過去問にこだわる必要はありません。

しかしある程度は問題に慣れておかないと本番の試験で困ってしまいますから、過去4回分くらいはやっておくといいと思います。当然ですが選択性なので、

午後の問題は事前に決めておくか?

という問題があります。これは人によりけりです。例えば、理系出身でプログラミングや実務の経験がある人はネットワークやアルゴリズムを解くと決めて受ける人もいますし、まんべんなくできるという人は問題を見てから簡単そうなものを決めるということもできます。

僕は全部をさらっと読んでからいけそうなものを解くという方針でやっていました。ただなんとなくネットワークと組み込みシステムは苦手だからやめておこうかなーと漠然と思っていました。

決め打ちしてもいいのですがちょっとリスクがあるのでそのあたりは個々の裁量ですね。文字を読むのが遅い人や決めるのが苦手な人は自分の得意な問題を決めておいて迷わず解きましょう。

時間が余れば、複数解答してそこから選択するということもできます。

ストラテジ系、マネジメント系は経営の話なのでプログラミングの知識もいりませんし、読めば解けるという問題が多数あるのでここから選ぶのがおすすめです。

午前問題のお供

午前問題をどこでも解くことのできる心強いお供がいます。

こちらで公開されている過去問道場です。

www.ap-siken.comk

こちらはweb上で応用情報の過去問を解くことができます。解説もしっかりまとまってますし、正答率が表示されるのもナイスです。

電車通勤の方は通勤中にひたすらこれをやっておくとかなり効率よく学ぶことができます。

やる気がないときは、正答率60%切ったらやめる、10問だけやってやめる等もできますし、分野別の出題もできます。

移動中は紙とペンがないので計算問題は分野から外してました。

ちょっとネックなのはやり直しに時間をあまり割けないことですが、それはそれと割り切ってやってました。

おわりに

応用情報は勉強すれば必ず受かります。そして、勉強しただけの価値はあると思います。特に自分のような文系出身の人間からすると、理系の人の考え方にできるだけ近くなっていかなければいけないので、その土台として役に立ってくれました。

上に書いた勉強法は自分が実際にやったものです。こうやって勉強するのがたぶん効率がいいと思ったのでこうやってやりました。

この勉強法、初めは特に時間がかかりますが、とにかく解いていくことで教科書を読んでいくよりも早く知識を詰め込むことができます。それがこの勉強法のいいところです。

もちろん自分と同じようにやらなければ受からないというわけではありません。1つの例です。

ただ、どうやって初めればいいのか分からないという人のために、また1年目で資格を取りたいという人に向けて書いていきました。

 

誰かの助けになれば幸いです。

みなさんの合格を祈っています。

なにか質問がありましたらお気軽にどうぞ。