「君の名は。」の完成についての新海監督のコメントをいまさら読んだらなんかよかった
こんにちは。モロヅミです。
日記です。
新海監督が自分が携わった作品や制作過程などについて書いているホームページがあるのをご存知ですか?
自分が新海監督のおっかけを始めたころ、2008年くらいにはあるはずなので結構長いことやってるサイトですね。
昔携わっていたエロゲーのOPについての紹介もあったりします。
そのころからいわゆる”新海節”が見て取れると思います。
今ではTwitterのほうが更新が盛んなので、あまり覗いてはいないんですが、それでも数か月に一遍くらいはなんとなく訪れてしまいます。
やっぱりいい画を書くなあとしみじみしてしまうんですね。
ふと、「君の名は。」公開直前はどんなコメントを残していたんだろうと気になってみてみたんですね。
それがこちらです。
Other voices-遠い声- » 劇場長編アニメーション『君の名は。』
ここで新海監督はこんなことを書いています。
追記。最後に、この個人サイトを見てくださるような、昔からの(ディープな)ファンの方々へ。『君の名は。』には、僕の過去作のモチーフもたっぷりと盛りこまれています。もちろん新しい要素も多くありますが、過去作を熱心に観てくださっていた方ほど、連続性や語り直し、アップデートに気づいていただけるはずです。子供から大人まで多くの観客に楽しんでいただける映画を目指していますが、この映画を最も楽しむことができるのは、やはり皆さんです。今作でもぜひ、映画館に足を運んでいただけると嬉しいです。
追記がいつ書かれたのか定かではありませんが、これが書かれたのは2015年12月11日。
公開のだいたい8か月前ですね。
作品というのはもちろん、その作品のみをみて評価を決めるという見方もありますが、私は、作家自身のテーマを考えながら読んだり見たりするのがすきです。
といってもそんなに高尚なものではなくて、「この人いっつも同じようなキャラクターが出てくるなあ」とか「この人の作品はいっつも同じ人間関係だなあ」とか考えながら読むのが好きというだけですが。
新海誠は相当意識して自分が持つテーマや連続性を表現している作家です。
作家が自分のことを本当にわかってくれるのは、ここに足を運んでくれるほどのコアなファンである、と宣言するなんて、なんとファン冥利に尽きる言葉でしょうか。
そしてまたこの発言にはある種予防線じみた雰囲気も感じ取れるんですよね・・・。
というのは、「君の名は。」公開直後、昔からの新海ファンにとってはなかなかいい評価をしない人もいたんですね。
いままで、どちらかといえば悲観的なストーリーや切ない感情を描いてきたのに対して今回の作品はどちらかといえば明るく、救いのある物語になっているので、そこに対して反発する人もいました。
まあ、正直なところ、うなずける部分もあります。
今までと変わった部分もありますし、そうでない部分もある。
なんというか今から振り返って新海監督の発言を見てみるとなかなか感慨深いものがあるなあと。
前に書いた「君の名は。」の話はこちらです。